筆者プロフィール

本名 高橋司、ベアレン創業メンバー。
ドイツの大学へ留学中にビールの魅力にハマり、国内地ビールメーカーでの経験を経て、現在に至る。

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ウルズスについて(その2)

(ラベルの製造日が2003年11月12日、もちろん中身入り。2017年11月28日撮影) ウルズスは私にとって、非常に思い出深いアイテムなので、連載でお送りしたい。 【ウルズスの商品開発について】 2003年11月に初めて発売となったウルズス。 創業年のこの年、ウィ…

ウルズスについて(その1)

ウルズスは私にとって、非常に思い出深いアイテムなので、連載でお送りしたい。 【ウルズスの商品開発について】 2003年12月に初めて発売となったウルズス。創業年のこの年、ウィンタービールを限定販売しよう、ということになっていたが、商品名までは決ま…

イングリッシュ・サイダーを飲んで感じたこと。

今シーズンのイングリッシュサイダーがはじまった。 ベアレンでは、イングリッシュサイダーに限らず、瓶詰の直前、官能検査を行ってからスタートする。(正確には、瓶詰直後にランダムに抜き出すわけだが・・・) 今回は、官能検査について、ではなく、マー…

ケラービールについて

ケラービール、という言葉を聞いて、ピンと来た人は相当なビール通だと思う。 ケラー(Keller)とはドイツ語で地下室を意味しており、かつては(といってもリンデがアンモニア式冷凍機を開発する以前の140年ほど前のことだけれど)ビールの貯蔵を地下室でお…

ヴァイツェンの香りについて(ツカサ的なミカタ)

ヴァイツェンの香り、といえば代表的な表現として「バナナのような」というものがあります。 実際、バナナと比較して香りを嗅げばわかりますが、実はだいぶ異なっています。正確には熟したバナナ(黒い斑点が付き始めたくらいの熟具合)の香り、という感じで…

ヴァイツェンについて僕が語るときに、いつも思い出すこと

記憶と香りは脳科学的にも非常に密接に繋がっている、ということはいくつもの書籍にも書かれていて周知のことだと思います。 ヴァイツェンを飲むときに思い出す記憶。私が、1996年に初めてドイツ留学していた時に良く飲んでいたのが、ミュンヘンの老舗「パウ…

イングリッシュ・ペリーの話(その2)

洋ナシの品種を変更することで、液体の味わいがどれだけ変わったのか? 今回の変更点について少し詳しく製造チームに聞いてみた。 バートレットという洋ナシの品種は、 本場英国のペリーの製造でも使われており、以前から検討していた品種だった。 今回は、…

イングリッシュ・サイダーは、なぜシードルと呼ばないのか?

イングリッシュ・サイダーを説明するときに、いつも困ることがある。 それは... 「結局、リンゴのお酒でしょ?シードルとサイダーと何が違うのよ?」 おっしゃるとおりだと思う。 何が違うのか?その液体だけに目を向けると、「同じ」としか言えない。 だけ…

ベアレンが造るアップルラガーの話。

ベアレン醸造所 アップルラガー アップルラガー、と聞くと、「ああ、フルーツビールね。アルコールも低いんでしょ?」と思われる方も多いかもしれない。 しかし、そうではないんですね。 アルコールは5.5%(2017年)となっており、通常のビールと同じくらい…

イングリッシュ・ペリーの話

ベアレン醸造所 イングリッシュ・ペリー(果実酒) ペリーといっても、あまり日本ではなじみがないが、英国ではサイダーと同様にパブで飲まれている、洋ナシのお酒だ。 一昨年から商品化して販売しているが、製造量が少ないためすぐに完売している人気の商品…

イングリッシュ・サイダーの話

ベアレン醸造所 イングリッシュ・サイダー(果実酒) (※ごめんなさい、Webショップでは発売がもう少し先になります。) 先日(10月18日)に、イングリッシュ・サイダー1stの発酵中のモノを試飲しました。 これは、11月2日にリリース予定の飲食店限定モノ。2…