筆者プロフィール

本名 高橋司、ベアレン創業メンバー。
ドイツの大学へ留学中にビールの魅力にハマり、国内地ビールメーカーでの経験を経て、現在に至る。

ベアレンが造るアップルラガーの話。

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ベアレン醸造所 アップルラガー

アップルラガー、と聞くと、「ああ、フルーツビールね。アルコールも低いんでしょ?」と思われる方も多いかもしれない。

しかし、そうではないんですね。

アルコールは5.5%(2017年)となっており、通常のビールと同じくらいの高さです。

これは、ビール+果汁、では出来ないんですね。

なぜなら元のビールが濃くなければ5.5%のアルコールにならないから。

それじゃ、なぜ、そうなるのか?

ビールの基になる麦汁の段階で、絞りたてのフレッシュなリンゴ果汁を加えて発酵させています。そのため、リンゴの糖をビール酵母がアルコール発酵させていくので、薄まらず5%前後まであがるのです。

当然、リンゴの糖度によって、アルコールの高さが異なります。今年のリンゴは糖度が高ったため例年より+0.5%上がりました。

しかも、(ここが重要!)加水していないリンゴ果汁を使用しています。つまり濃縮還元を使用していない。とっても贅沢にリンゴを使用しているからこそ、一体感のあるアップルラガーの味わいになるのです。